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 東京の奥多摩渓谷に大正時代から続く「河鹿園(かじかえん)」(東京都青梅市)が昨春、旅館の営業をやめ、趣のある床の間や欄間を備えた客室は書画などを飾る「美術館」に変わった。だが、古希を迎えた独身の経営者に後継はおらず、歴史と文化の薫る建物を後世に残すための策を探している。

 JR御嶽駅そばにある河鹿園の歴史は1925(大正14)年にさかのぼる。休憩所から始まり、建て増して旅館になった。4棟で計約1千坪の建物には屋久杉などが使われ、大広間と16の客室がある。木枠の窓には建築時にはめた板ガラスが今も残る。古い製法なので表面が波打っている。敷地には竹やイチョウ、カエデなどが生い茂る。

 所有者は宇佐美昭さん(70)で、祖父母が48年に創業者から譲り受けたという。手元に残る古いパンフレットには「眺望第一等」とあり、「やんごとなき方」が3度訪れたと紹介されている。大物俳優のほか、プロ野球の西鉄(当時)から大洋(同)の監督に移った三原脩さん(1911~84)も移籍騒ぎから逃れるようにお忍びで滞在したことがある。

 ただ、各客室まで会席料理を運…

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