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 漫画などサブカルチャーに詳しい評論家の中森明夫さんに、「ちびまる子ちゃん」が愛された理由を聞いた。

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 「ちびまる子ちゃん」のアニメ放送開始は、1990年(平成2年)から。偶然ではあるが、SMAPの解散、安室奈美恵さんの引退、さくらももこさんの死去が続いたことに、平成の終わりを感じる。

 平成は昭和の半分しかない。昭和が高度経済成長の下、大きくなっていく時代だったのに対して、平成の初期はバブル崩壊や阪神大震災、オウム真理教事件と暗い話題が多く、「失われた何年」と言われた。でも、次第に人々は身の回りの楽しみ、小さな喜びを見つけていったのではないか。「ちびまる子ちゃん」はその象徴的な番組だった。アニメを見て育った人はたくさんいるが、昭和のように上昇しなくても、これもまんざらでもないよね、悪くないよね、と思えたのではないか。

 「ちびまる子ちゃん」は、さくらさんの少女時代がモデルになっているが、舞台は1970年代中盤で固定されている。実は、ドルショックやオイルショックがあり、高度経済成長が終わる難しい時代。学生運動も終わっていた。まる子のお姉さんにとっては、西城秀樹さんがアイドルでしたが、ノストラダムスの大予言や「日本沈没」も流行した。日本が、ちょっと停滞した時代で、子どもや若者はアイドルとオカルトに走った。平成と似ていたといえ、偶然とは思えない。

 87年に最初のコミックスが出…

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