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 京都府城陽市富野の芝山遺跡から、奈良時代の掘立(ほったて)柱建物跡10棟が見つかった。府埋蔵文化財調査研究センターが発表した。2棟は平城京から北陸に向かうと推測される官道「北陸道」沿いにあり、集落が北陸道に沿う形で大規模化した可能性を示している。9月2日午前11時から現地説明会が開かれる。

 昨年度から、2地区の計約2400平方メートルを調査した。穴を掘って柱を立てた10棟の掘立柱建物の跡が見つかり、うち2棟は遺跡内を通る府道に沿う位置だった。センターの担当者は「府道は北陸道とほぼ同位置に造られたと考えられる」と指摘。これによって集落が北陸道に沿って拡大したとみられるという。

 4棟は中央部にも柱を立てた総柱建物。倉庫だった可能性が高い。

 芝山遺跡の中にある芝山古墳群も調査し、新たに2基の円墳が見つかった。ともに6世紀に造られたと推察され、直径は9・5メートルと26・7メートル。小さい円墳からは埋葬施設や須恵器、鉄製のやじりも見つかった。地域の有力者を埋葬したとみられる。

 現地説明会は小雨決行。駐車場なし。問い合わせは現地事務所(080・4854・9596)。(小林正典)