[PR]

 第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)が28日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で開幕した。連覇をめざす井山裕太名人(29)に、10期ぶりの復位をめざす張栩(ちょうう)九段(38)が挑むシリーズ第1局は午後5時31分、名人が117手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各8時間のうち、名人が3時間39分、挑戦者が3時間52分を消費。29日朝に再開され、夜までに終局する。

 2人の名人戦七番勝負は2009年以来。先番の名人が選んだ左下黒13の三々入りは、9年前は考えられなかった手で、囲碁AI(人工知能)が打ちだしてから大流行している。ここから未知の戦いが始まり、名人が左下隅のコウ争いを解消して白十二子を抜き、挑戦者はその代わりに左上隅の黒地を白地に変じた。戦いは右辺に波及し、挑戦者が白116と踏み込んだところで封じ手になった。

 封じ手を含む1日目の総手数117手は、名人戦史上最多のスピード進行。解説の山下敬吾九段は「互いの闘志が表れています。名人が右辺で仕掛けるのは間違いなく、激しい展開になりそうです」と話した。(大出公二)

     ◇

 対局の模様は朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/igo/)で随時お伝えします。昨年に続き、囲碁AI「棋神(きしん)」による形勢判断や次の一手予想を盛り込んでいきます。また、新企画としてマイケル・レドモンド九段が英語で実戦解説します。

 大盤解説会は対局2日目の29日午後2時から終局まで、対局場のホテル椿山荘東京で開かれます。解説は林漢傑(りんかんけつ)八段、聞き手は謝依旻(しぇいいみん)女流本因坊。入場料1千円。

こんなニュースも