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 124億光年かなたにあり、地球がある天の川銀河と比べ、約1千倍の頻度で星を生む「モンスター銀河」を高精度の望遠鏡でとらえることに、国立天文台などのチームが成功した。30日付の英科学誌ネイチャーで発表する。

 チームの但木謙一・日本学術振興会特別研究員(銀河天文学)らは、南米チリにあるアルマ望遠鏡で、「ろくぶんぎ座」の方角にある銀河から放たれた電波を観測。星の材料になるガスが分布する領域や、星から噴き出すガスの動きの激しさを調べた。

 ガスが集まると、重力でつぶれて星が生まれる。この銀河では、ガスが極めて濃く集まる一方、重力に抗するガスの動きは弱いため、星の形成が非常に活発な状態になっていた。星を盛んに生み出すガスの固まりが、銀河の中心部から外れた場所にも二つあったという。

 複数の銀河が衝突し、狭い範囲にガスが押し込められてできた可能性があるという。但木さんは「今後、より多くのモンスター銀河を観測し、銀河衝突との関連を明らかにしたい」としている。論文はウェブサイト(https://www.nature.com/articles/s41586-018-0443-1別ウインドウで開きます)で読める。(小宮山亮磨)