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京都市下京区「La Baraka(ラ・バラカ)」 ムスタファ・ハヌニさん(44)、沙蘭(さらん)さりまさん(58)

 2009年、京都へ観光旅行に来たムスタファさんが、さりまさんに出会って一目惚(ぼ)れをした。

 「毎日『好き、好き』と言われ続けたんです。私は、彼が作ってくれた、おいしくて滋養に富んだモロッコ料理にビビッときて」とさりまさん。当時、アパレル関係の営業職で頻繁にヨーロッパに行っていたが、「出張中にこういう料理から元気をもらいたかった」と思ったそうだ。初対面からわずか1週間で辞表を出し、結婚して店を開こうと決めたという。

 ムスタファさんは、モロッコのトドラ渓谷の出身。「ヤギも牛もいる。庭のオリーブをもいで搾ってオイルを作る」といった自給自足の家で育ち、長じて、サハラ砂漠を行くラクダのキャラバンの料理人になった。「あちらでは、香辛料を『未病』のための生薬と考えます」というさりまさんの説明に、「そうそう」とうなずくムスタファさんの料理には、お国の香辛料が99種類も使われる。

 8年目に入った店で圧倒的に人…

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