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 静岡県掛川市が保存活動をしている江戸時代の旧家「松ケ岡」の管理人だった横山茂さん(92)=同市南西郷=が、「松ケ岡山崎家の今昔」を自費出版した。山崎家では掛川銀行を創設し、初代掛川町長になった8代目の千三郎らが著名だが、繁栄の基礎を作った4代目の晨園(しんえん)(1774~1829)に焦点をあてた。

 晨園は掛川藩主に協力して小笠山に公園「偕楽園」を造ったとされ、善行を勧める「以善堂」の額を残した。横山さんは古文書を解読し、こうした業績を詳しくまとめた。8月29日に松井三郎市長に報告。「人を大切にする晨園の生き様を今の人にも知ってほしい」と伝えた。松井市長は「感謝している。継承していきたい」と答えた。

 横山さんは1956年から56年間、管理人として住み込み、世界救世教の施設として使った。3年前に手足が不自由になったが、リハビリを兼ねて本にまとめた。A4判66ページで、500部印刷。一部を図書館などに寄付し、1千円で販売もする。希望者は息子の横山茂明さん(0537・24・6858)へ。(長谷川智)