【動画】体操の宮川紗江選手、コーチ処分の見直し訴え会見=根本寿彦撮影
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 日本体操協会が、指導中の暴力行為を理由に速見佑斗コーチを無期限の登録抹消処分としたことで、指導を受けていたリオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江選手(18)が29日、都内で記者会見し、過去に暴力行為を受けたと認めた上で、「速見コーチと一緒に東京五輪で金メダルを取るのが夢」と無期限処分の見直しを訴えた。

 また、同協会の塚原千恵子・女子強化本部長らから強化態勢を巡ってパワーハラスメントを受けていたと明かし、「権力に支配されない協会になってほしい」と協会体制を改めることも求めた。宮川選手は今秋の世界選手権の代表候補選手だが、自身の精神状態や練習環境の問題から辞退することも表明した。速見コーチは処分無効を訴えて20日付で東京地裁に仮処分を申し立てている。

 日本体操協会は29日夜、記者会見を開き、速見コーチによる複数の暴力行為を示し、事実認定や処分に問題がなかったと強調した。山本宜史専務理事は「選手が暴力を許容したとしても協会は許さない」。宮川選手本人が同コーチからの暴力行為の被害を訴えていないが、「第三者からの事情聴取で事実認定に至っている」と話した。

 協会幹部からパワハラがあったという訴えには、山本理事は「協会に正式に訴えがあれば対応する。現時点ではコメントできない」と答えた。(潮智史、榊原一生)