ヨーロッパ総局員

特派員リポート 下司佳代子

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 半裸の少女姿の妖精(ニンフ)を描いた100年以上前の油絵を2018年のいま、公の場に展示することは適切なのか。女性を男性の性的な対象として固定していないか――。英中部のマンチェスター市立美術館が今年初め、そんな理由から一時的にこの絵を展示場から撤去した。性被害に声を上げる「#MeToo」運動が世界で広がるなかで問題提起をする狙いだったが、国内外から「検閲だ」「度を超した宣伝行為だ」といった批判が殺到した。絵は1週間後に元の場所に戻された。芸術作品の展示のあり方や解釈について、議論は深まったのか。

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