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 1637年に起きた「島原・天草一揆」の主戦場となった原城。いったいどんなところだったのか――。 長崎県南島原市の「原城跡」で、仮想現実(VR)の技術を使って当時の城の様子を再現するアプリが完成した。スマートフォンやタブレット端末で楽しめる。1日から観光客向けにタブレット端末の無料貸し出しを現地で始めた。

 原城跡は今年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」構成資産の一つとして世界文化遺産に登録されたが、一揆後、城は幕府軍に破壊され、現在は石垣がわずかに残る程度。当時をイメージしてほしいと観光アプリ「ストリートミュージアム」に着目した。

 アプリ(無料)をダウンロードし、城内8カ所のビューポイントで、スマートフォンかタブレット端末をかざすと当時の本丸や櫓(やぐら)の映像が現れる仕掛け。現地案内所でタブレット端末20台を貸し出している。

 同市が大学教授や学芸員らの助言を受け、技術を持っている凸版印刷(東京)に製作を依頼した。製作費は約2500万円。

 同市世界遺産推進室の伊藤健司副参事(43)は「まず地元の人に体験して欲しい。原城の魅力を再認識することが、全国への情報発信につながる」と話している。(舞田正人)