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 ホンダは30日、SUV(スポーツ用多目的車)「CR―V」を全面改良して、31日から国内で売り出すと発表した。2016年に国内販売をいったん中止したが、国内市場で続くSUV人気を受けて復活させる。

 1995年に登場したCR―Vは、今回の全面改良で5代目。一回り小さい小型SUV「ヴェゼル」の販売に注力するため、2年前に国内販売をやめていた。その後、「ヴェゼルよりも大きくてよく走るモデルがほしいという顧客の声が大きくなった」(寺谷公良執行役員)という。

 誤発進抑制機能などがある安全運転支援システム「ホンダセンシング」も標準装備。ガソリン車の価格は消費税込みで323万280円から。今回初めて設けたハイブリッド車(HV)は11月1日発売で、同378万4320円から。

 「上質で高性能な車に仕上がった。3列シート設定もあり、ミニバン保有客からの乗り換えも期待できる」。東京都内で22日にあった報道陣向けの説明会で、寺谷執行役員は話した。

 国内のSUV市場は近年、急成長している。日本自動車販売協会連合会によると、17年のSUVの国内販売台数は45万台と09年の3倍に増え、過去最高を更新した。燃費や荷室の広さなどの機能でミニバンに劣るものの、車高が高く悪路に強い走行性能に加え、最近では都市部でも映える流線形のデザインが増えたことも背景にある。

 メーカーにとっても、SUVは収益面で魅力がある。SUVは、既存のセダンなどの車台をベースにすることも多く開発費を抑えられるほか、価格も高めに設定できて利益率が高い。

 最近では、ラインアップをさらに充実させようと、中大型SUVの投入がめだつ。

 昨年末にはマツダが3列シートのCX―8を発売。三菱自動車も今年3月、4年ぶりの新型車として、エクリプスクロスを国内に投入した。スバルは主力車種のフォレスターを6年ぶりに全面改良して、7月に売り出した。

 19年春にはトヨタ自動車が、16年に販売をやめたRAV4を復活させる予定だ。(高橋克典)