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(悩みのるつぼ)相談者

 60代女性です。母が亡くなり、半年後に、同居していた兄が64歳で急逝しました。母には莫大(ばくだい)な借金があり、その連帯保証人だった兄は、うつ状態になりました。兄は母の事業を手伝っていましたが、給料はもらっていませんでした。

 母が逝った後、公的な窓口に何度も足を運び、兄がようやく支援を受けられるところまでたどり着きましたが、心臓の疾患を病院の検査で見つけられず、支援が始まる前に亡くなりました。蜘蛛(くも)の糸ほどの運にすがることもできませんでした。

 兄は、父の姉さんの子です。父の姉は望まないで身ごもり、出産と同時に亡くなりました。

 兄の父にあたる人は、兄を置いて逃げました。兄はあちこち転々とし、11歳のとき、我が家で引き取られましたが、母から厄介者扱いされたようです。誰からも望まれないで生まれ、過酷な人生を送ってきました。

 物事に無駄なことは一つもない、マイナスはいつかプラスに転じる……そう信じてきましたが、兄の一生はマイナスばかりに思え、一体何だったのかと考えてしまいます。因果応報とも言いますが、私は割り切れず、気持ちの整理ができません。

 「ひどい人生だったけど、今は幸せでよかったね」と笑って話せる日が必ず来ると信じてきました。こんな兄の一生を、私はどう受け止めればよいのでしょうか。

回答者 政治学者・姜尚中さん

 誰からも望まれない出生とその後の過酷な人生。そして不運のうちに亡くなったお兄さんを思慕し続けるあなたは、とても優しい心の持ち主のようです。ただ、ズバリ回答を言えば、あなたの問いに答えはないと思います。なぜなら、あなたの問いは、世界宗教とも言えるいくつかの宗教の根幹にかかわる問いであり、その問いにそれなりに答えを見つけ出そうと思うなら、信仰の扉を開くしかないと思うからです。

 あなたの問いを突き詰めていけ…

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