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 まな娘をモデルに描いた麗子像で知られる画家・岸田劉生(1891~1929)の作品を集めた展覧会が15日、ふくやま美術館で始まる。開館30周年を記念した特別展で、全国34カ所の美術館や博物館、個人が所蔵する名品94点が集結する。同館では15年ぶりの劉生展だ。

 同館は2000年、劉生最後の麗子像「麗子十六歳之像」(1929年)など4点の油彩画を購入。その後も寄贈を受けるなどして現在は8点を数え、全国的にも多くの劉生作品を所蔵することで知られている。

 特別展では、劉生の油彩による最大級の作品「二人麗子図(童女飾髪図)」(縦100センチ、横80・3センチ)が福山で初めて展示される。住友家のコレクションの一つで、1922年、画面に数え年9歳の2人の麗子を描いた奇想的な構図だ。さらに、油彩で初めて描いた5歳の麗子像「麗子肖像」(18年、東京国立近代美術館蔵)から16歳まで10点の麗子像が並ぶ。

 11月4日まで。月曜休館(祝日は翌日休館)。1千円(前売り800円)、高校生以下は無料。会期中の一部展示入れ替えあり。フランス国立東洋言語文化大学日本研究センター所長による記念講演会(9月16日)や、日本近代美術講座(全3回)、静物画を描くワークショップ(10月6日、高校生以上)などの関連イベントも。問い合わせはふくやま美術館(084・932・2345)へ。(広津興一)