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 中年ラガーマンの生きざまを描いたヒューマンドラマ「不惑のスクラム」(NHK総合)が9月1日に始まる。主演の高橋克典とNHK大阪放送局の城谷厚司(あつし)チーフプロデューサー(CP)は、ともにラグビー経験者。10年ほど前、「いつかラグビーのドラマを」と語り合ったといい、夢が形になった。

 出演者は7月末、兵庫県宝塚市の花屋敷グラウンドに集まり、ドラマにかける思いを語った。中学と高校でラグビー部員だった高橋は「自分は前に進むけど、ボールは後ろにしかつなげないので効率が悪い。生きていてそういうことってよくあるんじゃないかな」とラグビーの魅力を表現し、「生きることそのものみたいなスポーツなので、このすてきさを伝えたい」と話した。

 城谷CPとは2010年に放送されたドラマの制作現場で意気投合し、その時にラグビーのドラマを作ろうと話したという。今作の原作となった安藤祐介の小説が一昨年に出版され、そこからドラマ化の話が動き出した。

 主人公の男(高橋)は、刑務所を出所し、死のうと思い詰めていた。ある日突然、40歳以上の選手からなるラグビーチームと出合い、仲間と交流するうちに、己の人生に向き合うきっかけをつかんでいく。

 共演は萩原健一や渡辺いっけいら個性的な面々で、会見でも互いの発言にツッコミを入れるなどチームワークはバッチリ。ロケバスでもおしゃべりが絶えず、にぎやかだという。高橋は「おじさんたちが集まっているので、男子の体育会のようなトークで盛り上がったりする。盛り上がりつつ和みつつ、あったかい。そんなドラマになっていると思います」。

 出演する高橋光臣は「中学3年から大学を卒業するまでラグビーをやってきたので、この作品に参加できて幸せ」。強豪で知られる啓光学園(現・常翔啓光学園)ラグビー部出身だが、役はまさかのラグビーが下手な選手。「大活躍してカッコイイところを見せたいんですけれど……。8年くらいラグビーで培った翼をもぎとられた状態でやっています。そのもがき苦しんでいる部分もみていただけたらなと思います」と話していた。

 放送は9月1日から毎週土曜日の夜8時15分(全7回)。(杢田光)