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 日本伝統のマジック「手妻(てづま)」を披露する「水芸 手妻&マジック」が9月8日、大阪・日本橋の国立文楽劇場で開かれる。手妻の継承者、藤山新太郎は「『人間業を超えた芸』をたっぷりお見せしたい」と話す。

 「手を稲妻のように素早く動かす」ことからその名がついたとされる手妻は、日本独自の奇術。江戸期に娯楽として発展し、明治期にかけて流行した。西洋マジックと異なるのは、決まった型や曲、物語性があるところ。藤山は「その時代の生活に根づいた伝統芸能。ノンバーバル(非言語)だから、子どもや外国人も楽しめる」と魅力を語る。

 今回の目玉の一つ、「蝶(ちょう)のたはむれ」は手妻の最高傑作といわれる。紙で作った蝶を扇子であおいで飛ばす芸だが、単に舞うのではなく、扇子の上に止まったり途中で2羽になったりして出会いや別れを描く。

 さらに当日は、浄瑠璃の一流派、新内節の人間国宝・鶴賀若狭掾(わかさのじょう)が曲をつけ、若狭掾本人の語りに合わせて蝶が舞うぜいたくな一幕だ。

 あちこちから噴き上がる水を華麗に操る「水芸」も上演。藤山の弟子たちのほか、国内外で活躍するマジシャン伝々(でんでん)も出演する。

 午後6時開演。前売り4千~6千円(小学生以下半額)。東京イリュージョン(03・5378・2882)。(深松真司)