[PR]

 千葉県野田市は30日、6月初めに放鳥したコウノトリの幼鳥1羽が茨城県で死んだと発表した。けがをして同県那珂市の県鳥獣センターに保護され、同日午前8時半ごろ、飼育員が死んでいるのを確認したという。野田市が放鳥したコウノトリが死んだのは2015年12月以来2羽目で、放鳥して野生で生息する野田生まれの個体は7羽になった。

 市によると、死んだのはオスの「だいち」。27日午後6時ごろ、茨城県小美玉市のレンコン田で防鳥ネットに引っかかっているのを地元農家が見つけて助け、自宅で一晩過ごした後、同県に保護を求めた。同県内の動物病院を経て29日午後に鳥獣センターに移送されていた。両翼の付け根付近に傷があるといい、野田市は死因を特定するため、兵庫県立コウノトリの郷公園に病理解剖を依頼する。

 国の特別天然記念物コウノトリの野生復帰を目指す野田市は、15年7月に初めて3羽を放鳥。だが、同年12月に茨城県神栖市でメス1羽が死んだ。送電線か鉄塔に衝突したとみられる。今年は6月2日に3羽を放鳥していた。生息する7羽は現在、千葉県我孫子市と宮城、栃木、茨城、埼玉、愛知、広島各県にいる。(上嶋紀雄)