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 漫画家のさくらももこさんの死去が27日に公表された後、さくらさんの作品の売り切れが相次いでいる。全国の書店から注文が殺到しているため、集英社は「ちびまる子ちゃん」などの漫画単行本を計45万部、「もものかんづめ」「たいのおかしら」などのエッセー本とコミック文庫で計40万部を増刷することを決めた。中には初版発行から30年が過ぎた作品もあるなか異例の重版部数となる。

 エッセーは、ネット通販大手「アマゾン」の書籍売れ行きランキングでも上位を独占し在庫切れの状態だ。集英社広報部の担当者は「9月中には市場にお届けできる予定」としている。

 東京都渋谷区の書店「HMV&BOOKS」では漫画の在庫がなくなったため、追悼コーナーを設けて予約を受け付けている。久保伸一店長(40)は「国民的な作家さんなので、商品がなくても何かしたいと思った」。40歳前後の男女を中心に毎日注文や問い合わせが入っているという。

 東京都内の会社員女性(29)は、まだ自分が読んでいないさくらさんの作品がないか探そうと追悼コーナーを訪れた。「エッセーは中学生の時に図書館で借りて読みました。アニメと同じようにほのぼのしていて笑えて、安心感があった」と懐かしんだ。(加藤勇介、鈴木友里子