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 麻生太郎副総理兼財務相は30日、米中通商協議の中国側責任者をつとめた劉鶴(リウホー)副首相らと北京で会談し、保護主義的政策に日中が協力して対応することで一致した。日中に高関税措置をとる米国を念頭にしたもので、麻生氏は世界貿易機関(WTO)の範囲内で問題解決を進めると表明した。

 財務省同行筋によると、劉氏は会談で対米協議のこれまでの経過を説明。麻生氏も日米交渉について説明した。米国が中国への高関税措置の理由としている中国による知的財産権の侵害について、麻生氏は国際社会の問題意識が高いことを認識するよう中国側に求めた。

 麻生氏はこの日、中国共産党序列7位の韓正・筆頭副首相とも会談。一連の会談で麻生氏は、中国が打ち出した財政・金融を緩和基調にする政策が債務増につながることのないよう要請。援助で途上国の債務が増えている問題への取り組みも求めた。

 麻生氏は、31日に北京である日中財務対話のため訪中している。(北京=福田直之)