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 神奈川県の「湘南モノレール」が、世界でも数少ない「懸垂(けんすい)式」を鉄道ファンにアピールしている。近くを走る江ノ島電鉄に比べて地味な存在だったが、ユニークな公式ウェブマガジンを出し、町歩きが好きな人にも注目されている。

 1970年3月に開業した湘南モノレールは、車体がレールにぶら下がる「懸垂式」だ。一般的なモノレールは車体がレールをまたぐ「跨座(こざ)式」だが、同社の路線は最大傾斜が74パーミルと高低差があるため、懸垂式を採らざるを得なかった。

 車体の揺れが大きい懸垂式は、千葉都市モノレールや上野動物園内のミニ路線、ドイツのヴッパータール空中鉄道など数えるほどしかない。

 珍しさを武器に知名度を上げたい。社長に2015年10月に就いた尾渡英生さんは、そう考えた。

 17年10月に創刊したウェブマガジン「ソラdeブラーン」も、作戦の一つ。懸垂式を言い換えた誌名は、編集担当を務める紀行作家の宮田珠己さんが命名した。題字も宮田さんの手描きだ。

 ジェットコースター好きの宮田さんが、それに負けずにダイナミックな湘南モノレールを取材しようと同社を訪ねたのが発端。尾渡社長から相談され、宮田さんはいろいろな「専門家」が多角的に語るサイトの立ち上げを提案した。

 こうして始まったソラdeブラ…

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