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 県内を襲った8月5~6日の豪雨から1カ月。その後も水害が起きるなど、思うように復旧が進んでいない地域もある。

2度の浸水に落胆 戸沢・蔵岡地区 「泥かき出し大変」

 1カ月間に2度の浸水被害に遭った戸沢村の蔵岡地区。ボランティアの協力もあり、泥かきや家財道具の運び出しは一段落したものの、住民はいまだ以前の生活を取り戻せていない。

 斉藤洋子さん(82)の自宅は、8月5~6日の豪雨でひざの高さまで水につかり、畳や寝具、冷蔵庫、タンスなど家財道具のほとんどを処分したという。今も住める状態になく、管理人を務める近くの寺で生活している。「60年近くここに住んでいるが、1カ月に2度も水が上がるのは初めてだ」と肩を落とした。

 「店内が寂しくなってしまった」と話すのは商店を営む芦原良子さん(82)。アイスクリームや飲料などを入れる5台の冷蔵庫が故障したという。「台風21号でまた浸水したらと思うと、なかなか眠れなかった。電気や水道も止まるし、泥をかき出すのは本当に大変だったから」と目頭を押さえた。

 戸沢村によると、8月5~6日の豪雨によって同地区の少なくとも住宅11棟が床上浸水、54棟が床下浸水。8月末の豪雨でも22棟以上が浸水したという。

 村内で最大917世帯2802人に出た避難指示はいったん解除されたが、土砂災害のおそれがあるとして2世帯6人に改めて避難を指示。うち同地区の1世帯2人への指示が今も解除されていない。

 2度の浸水被害は、同地区内を流れる角間沢川から水があふれたことで起きた。地区会長を務める長沢勇夫さん(65)は「新しい排水ポンプでも防げなかった以上、角間沢川に堤防を設けたり、(周囲から集まる雨水を)別の川に分散させたりするなど、抜本的な対策が必要だ」と訴えた。