【動画】台風21号 各地で猛威
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 徳島県に上陸した台風21号の影響で、四国や紀伊半島は暴風や大雨に襲われ、朝日新聞の4日午前11時時点のまとめでは、近畿や中四国で避難勧告と指示が10府県で計約68万3千人に出された。進路と予想されている近畿では鉄道が運休。商業施設も休業した。

 気象庁によると、4日午後0時20分時点で、最大瞬間風速は高知県の室戸岬で55・3メートル、和歌山県の南紀白浜では45・8メートルを観測。1時間雨量は高知県田野町で92ミリ、和歌山県田辺市では56・5ミリを観測した。

 記録的な高潮の恐れもある。大阪湾では満潮時間に近い午後3~5時、潮位が1961年の第2室戸台風の時に記録した過去最高の293センチを超える可能性があるため、大阪府は大阪市内を流れる安治川など3本の川の水門を閉鎖。市も全ての防潮扉を閉める。

 避難勧告が出たのは、兵庫や広島、徳島など10府県で計約66万7千人。避難指示は大阪や香川など5府県で、計約1万6千人となっている。高松市では女性が風にあおられて転倒し、頭に軽傷を負うなどけが人も出ている。

 関西電力によると、4日午前10時40分時点で、和歌山や奈良など4県で延べ約1万軒が停電した。

 JR西日本は事前の計画通り、山陽新幹線の新大阪―広島間について、上下線とも4日午前で運転を取りやめ。JR東海は4日、東海道新幹線の上下線で「のぞみ」「ひかり」などの運行をそれぞれ1時間2本程度に減らした。京阪神地区の在来線も4日正午過ぎにすべての列車の運転を見合わせた。私鉄では、南海電鉄と京阪電鉄が初の予告運休を実施。正午過ぎに全線の運転を見合わせた。

 国土交通省によると、関西国際空港は2本の滑走路を閉鎖。日本航空や全日空などは、計608便の欠航を決めた。