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 学校現場で生徒指導上、運動着のシャツの裾は入れるべきか、暑さ対策で出すべきか――。前橋市内の中学校教諭が、裾を入れた状態(イン)と出した状態(アウト)の生徒の体温を運動後に測定し比べたところ、アウトの生徒は全身で低いことがわかり、「猛暑の時期は熱中症予防で出すことも検討してみては」と提案している。

 実証したのは前橋市内の中学校で理科を担当する富田尚道教諭(61)。6~7月、インとアウトの生徒で、それぞれ2人ずつで運動した後にサーモグラフィーカメラで撮影して比較した。運動の2分後、アウトの生徒の上半身部分のほとんどが体温27~31度で、インの生徒よりも4度前後低かった。

 インだと熱がたまりやすいが、アウトは風通しが良いため、熱を逃がしやすくなり、この差が生じると考えられるという。富田教諭は8月上旬、高崎市内であった理科教育の民間組織「科学教育研究協議会」の全国研究大会でこの結果を発表。結果を説明した動画は、ユーチューブで配信している。

 学校現場ではけが防止の安全面や生徒指導上のマナーとして、シャツの裾は一般的にズボンの中に入れるよう指導されている。その例として、県中学校体育連盟のソフトテニス部大会出場規定では、選手の服装として「プレー中はシャツの裾が出たり、袖まくりをしたりしないようにすること」との決まりがある。

 県中体連の事務局担当者は「身だしなみとして裾はズボンに入れるよう指導されていることが多いが、全ての競技で規定されているわけではない」と説明する。富田教諭は「私自身のファッションの好みでは『イン』派だが、暑い時期は『アウト』にすることも選択肢の一つに、柔軟に対応してもらえれば」と話している。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(上田学)