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 静岡市を本拠に活動してきた交響楽団「シンフォニエッタ静岡」が、2019年度末をもって県内での定期公演から撤退する。同交響楽団の芸術監督で指揮者の中原朋哉さん(45)が4日、県庁で記者会見を開き、発表した。地方のオーケストラが本拠地から撤退するのは異例だ。

 シンフォニエッタ静岡は05年創立。焼津市出身の中原さんを中心に、団員約50人がグランシップ(静岡市駿河区)を主な拠点として年4~5回の定期演奏会を開いてきた。「知られる機会の少ない優れた作品を後世に伝える」ことを目的に、86年前に作曲されたポール・ラドミローの「交響曲」など、フランスの作曲家の作品を中心に世界初演も多い。

 撤退の理由として中原さんは、20年4月以降、グランシップの利用ができなくなることを挙げた。同年4~8月は東京五輪・パラリンピックに関連した県の文化プログラムが占拠。さらに同年9月から、13カ月間の耐震化工事に入る。現在でも2年前から受け付ける申込時に予約が混み合い、抽選に外れることが多い。今月16日の定期公演は、グランシップでは11カ月ぶりの開催だ。

 県中部で代替施設を探したが、…

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