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 戦前は客船として活躍し、第2次世界大戦中、米潜水艦に撃沈された大型商船「大洋丸」(約1万4千トン)が、東シナ海の海底で発見された。調査したラ・プロンジェ深海工学会が5日、水中ビデオの映像や詳細な位置を公表した。

 大洋丸は1911年に建造され、サンフランシスコ航路などに就航し、ロサンゼルス五輪(32年)に出場する選手団や、実業家の白洲次郎(1902~85)も乗船した。第2次大戦が始まると「戦時徴用船」として、補給や兵員の輸送を担った。42年5月、広島からフィリピンに向けて航行中、東シナ海で米潜水艦による雷撃で沈没し、民間人と軍人計817人が亡くなった。

 浦環(うらたまき)・九州工業大特別教授らの研究チームは8月末、海底データを元に、無人潜水機を使って周辺を調査。鹿児島県・屋久島の西約250キロの海底で大洋丸を発見した。船首以外は形状が残っており、左舷を下にして水深約130メートルに沈んでいた。記録に残る船体の写真とも特徴が一致した。

 戦時中は多くの商船や漁船が旧…

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