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 名古屋市は4日、市立西部医療センター(北区)の誤診が原因で70代女性患者が死亡したと発表した。9月市議会に提出する補正予算案に、遺族への賠償金3373万円を盛り込む。

 市によると、女性は悪性リンパ腫の治療を受けていたが、2016年7月の検査でB型肝炎ウイルスに感染していることがわかった。だが翌月、男性医師(44)が検査結果を見誤ってB型肝炎ウイルスはないと診断し、抗ウイルス剤を投与せずに抗がん剤による化学療法を実施。昨年3月に誤診に気づいて抗ウイルス剤の投与を始めたが、女性はB型肝炎を発症し、同年6月に肝不全で死亡したという。市は男性医師を減給10分の1(9日間)の懲戒処分にした。

 このほか、市立東部医療センター(千種区)で16年7月、心臓手術後に容体が急変した70代男性を病室からカテーテル室に移す判断が遅れて人工心肺の取り付けが遅れ、脳障害が残ったという。また、16年2月に別の70代男性に心臓手術をした際、右腕を血圧計で長時間圧迫したため、しびれなどの障害が残ったという。(関謙次)