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 全国の医学部医学科で、男子の合格率が、女子の約1・2倍だったことが明らかになった。大学側は調整を否定するが、「不自然だ」との声は根強い。男女の合格率に差が生まれる背景には、男性を重視する医療現場の実態があると指摘する人もいる。

 文部科学省の調査結果の公表を受けて、各大学は口をそろえて調整を否定した。

 「1次試験(筆記)の合格者を見ると男性が女性より学力が高く、この傾向は2次試験(適性検査・小論文・面接)においても引き続きあらわれている」

 6年間の平均で男子の合格率が女子の1・49倍だった日本大学の担当者はこのようにコメントし、男子受験生の方が学力が高いため、との立場を取った。

 大阪市立大の入試室の担当者も男女差が生じる理由の一つとして「数学と理科の配点が比較的高いことが考えられる」と話し、女子はこうした科目が不得意であることが影響していると示唆した。同大は6年間の平均で男子の合格率が女子の1・36倍で、年度によっては2倍だったが、「性別による調整はしていないので、入試の成績による差」という。

 国立大でも、男女差は出た。九州大は6年間の平均合格率は男子33・51%、女子23・48%で、各年度をみても3~16ポイント差があった。同大広報室は「男女の区分なく選抜しているため、特に男女別の分析はしていない」と話した。

 ただ、専門家の間からは、大学側の説明に疑念の声が上がる。日本女性医療者連合理事の種部恭子医師が2016、17年度の全国の入試を調べたところ、医学部以外の学部では合格率に男女差がないか、女子の合格率の方が高かった。理学部や工学部なども同様で、種部医師は「数学や物理などの配点が高いのは同じで、医学部だけ女子の合格率が低いのはおかしい。不正の可能性を強くうかがわせる調査結果だ」と指摘する。

 文科省は今後、大学側に対してもさらに説明を求める方針。6年間の男子の合格率が女子の1・67倍で、最も差が大きかった順天堂大は「最終的な調査結果を待ってコメントする」としている。(張守男、山下知子)

■「『女性合格者しぼる』何度も…

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