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 三島市立公園楽寿園の小浜池が3年ぶりに水をたたえた。創建当時の絶景をよみがえらせ、来園者の目を楽しませている。現在の水位は110センチで、満水まで40センチに迫っている。

 楽寿園は明治23(1890)年に小松宮彰仁親王の別邸として造営された。地盤は富士山の噴火で流れ出た溶岩で、富士山の雪解け水などの豊富な湧水(ゆうすい)と合わせ、国の天然記念物と名勝に指定されている。旧別邸の楽寿館は湧水をたたえる広さ約5千平方メートルの小浜池沿いに建てられており、水面に映る館や樹影が絶景をつくり出す。

 しかし、周辺の開発などの影響で湧水量が減り、1962年には枯れてしまった。近年は渇水が続く。最近では2011年に満水になり、15年にも144センチの水位を記録した。今年は5月から水位が上がり始め、8月24日に115センチに達した。上流部の多雨が恵をもたらせたとみられる。公園の担当者は「このまま水位が上がり、秋の紅葉を映す池の姿を見てもらいたい」と期待している。(岡田和彦)