聞き手 編集委員・駒野剛
2018年9月10日12時14分
安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなった自民党総裁選が告示された。安倍氏優位は揺るがず、超長期政権が続くのか。もとはといえば、あの党首討論が始まりだった。しかし消費税を社会保障財源にあてる「3党合意」は空文化し、参議院の定数増がまかり通る。現政権の「製造物責任」を野田佳彦前首相に問うた。
――今の政治をどう見ますか。
「私の長い議員生活で、かつてないほど議会制民主主義がないがしろにされた、と思います。議論の前提が崩れてしまった。森友・加計(かけ)は言うまでもなく、あらゆる問題できちっとした資料が出てこない。森友関係の質疑にずっと出ていましたが、ようやく出された、改ざんされた文書、それから廃棄されたと言われていたものが合計で約4千ページ。重さ約10キロです。持てば手が震えます。震えは重みからと同時に、『この資料があったら、もっと早くいろんな解明に向けた議論ができたのに』という、怒りみたいなものが、同時にこみ上げてきました」
「もう一つは答弁の不誠実さです。ご飯論法というんでしょうか、『朝ごはん食べましたか』と言ったら、『ご飯食べていない』と言う。でもトーストは食べたと。議論が崩壊した原因は、長期政権のおごりがあるし、それを許す多弱の野党に問題もあります」
――しかし今の状況を生んだのは、安倍さんとの党首討論で彼の主張に応じて解散した結果、事ここに至ったと思います。野田さんの「製造物責任」は軽くない。
「解散が2012年の11月です。衆院議員の任期は翌年8月までだったので、その間にどこかで解散しなければいけない。私はあの時点しか選択肢がなかったと思うんです。ただ、結果的には敗れたわけで、その後の5年間の安倍政権を、製造物責任と言われたが、そういう事態を招来したということはご指摘の通りなんだろうと思います。私に結果責任があることは事実です」
――しかし、ここまで政治がだめになるとも思いませんでした。
「もちろんです。少なくとも国…
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