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 台風21号が通過して一夜明けた5日、県災害対策課のまとめ(午後5時現在)によると、県内で死亡1人、重傷4人、軽傷61人の被害が判明した。東郷町や大治町、刈谷市などで家屋14棟が一部損壊し、碧南市で2棟が床下浸水した。

 亡くなったのは、風にあおられて転倒した北名古屋市の70代女性。けが人も強風で転倒した人が目立ったほか、窓ガラスやトタンが落ちて足をけがしたケースがあった。東栄町など東三河地域では、国道と県道計4カ所で土砂崩れによる通行止めがあった。

 桜並木で知られる岩倉市や大口町の五条川沿いでは、ソメイヨシノの被害が相次いだ。岩倉市によると11本が倒れ、69本で幹が裂けたり枝が折れたりした。大口町内でも約100本に被害があったという。川面に倒れた木が多かったが、歩道をふさぐ木もあり、町職員は早朝から対応にあたった。

 一宮市では、旧美濃路にある国指定史跡「冨田一里塚」が被害を受けた。市によると、樹齢数百年というエノキの大木2本のうち1本の幹が折れた。また、光明寺公園球技場のスタンドの屋根が破損した。

 犬山市の国宝犬山城は「臨時休城」となった。管理事務所などによると、天守に損傷はないが、天守入り口にあるテント屋根がひしゃげたほか、城へ登る道沿いの木や街灯が倒れた。道沿いにある針綱神社では杉の木が倒れ、歴史のある常夜灯が被害を受けた。神職(36)は「木が社の方に倒れなかったのは幸いだった」と話した。犬山城のふもとにある三光稲荷神社でも鳥居が倒れる被害があった。

 豊田市川面町では5日午前5時ごろ、川面配水場の配水池と水槽に大雨による土砂が流入し、管内約170世帯の水道水が濁った。市は給水車2台を出動させた一方、清掃作業にあたった。