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 4日に閉幕した中国アフリカ協力フォーラムで、アフリカのために習近平(シーチンピン)国家主席が打ち出した総額600億ドル(約6兆6千億円)の資金協力が中国国内で波紋を呼んでいる。「無駄遣い」との批判がネット上で広まり、関連の書き込みが禁止された。学者などからも同様の指摘があり、当局が神経をとがらせている模様だ。

 600億ドルの内訳は、150億ドルの無償援助や無利子融資、中国企業による100億ドル以上の対アフリカ投資など。安倍晋三首相が一昨年のアフリカ開発会議で掲げた「日本の官民で総額300億ドルの投資」と比べても格段に多い。

 中国版ツイッター「微博」では発表直後から「なぜ国内の人々の暮らしの改善に使わない」「税金が増え続ける」などの書き込みが相次ぎ、貧困地域の子供たちが飢えに苦しむ動画なども拡散した。

 対外支援の拡大については、許章潤・清華大教授が7月の論文で「過剰な援助が国民を締め付けている」と批判した。8月にも「ばらまき外交は無益だ」と語った孫文広・山東大元教授が一時拘束された。(北京=冨名腰隆)