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 台風21号の影響で、京都の文化財の被害も相次いで見つかった。

 世界遺産の二条城(京都市中京区)では国宝・二の丸御殿の屋根瓦が落下したほか、飾り金具が脱落する被害が出た。重要文化財の土蔵も損傷した。

 世界遺産で浄土真宗本願寺派本山の西本願寺(京都市下京区)では、国名勝の庭園・滴翠園(てきすいえん)にある建物・清浄亭(しょうじょうてい、1768年創建)が倒木によって倒壊。南能舞台(重要文化財)南側にある高さ約3メートル、幅約20メートルの土塀(江戸時代前期)も倒壊した。境内東側にある重要文化財・阿弥陀堂門(江戸時代後期)の檜皮(ひわだ)ぶきの一部も損傷した。同寺の富永慎秀(しんしゅう)・副執行長(しゅぎょうちょう、70)は「先人から守り伝えられてきた大切な建物に大きな被害があり、心を痛めている。早急に原状回復に努めたい」と話した。

 観月の名所として知られる大覚寺(京都市右京区)では、倒木や強風により、重要文化財の宸殿(しんでん)や正寝殿の柱などが破損。5日は拝観が中止になった。東京都西東京市から観光に来たパート猪貝(いのかい)奈緒美さん(43)は「今回の京都旅行は、目当ての一つが大覚寺だったので残念。風の被害がすごかったのだと実感した」と語った。

 平野神社(京都市北区)では京都府指定文化財の拝殿(1650年建立)が倒壊。京都御苑(京都市上京区)ではサクラやアラカシなど約130本の木が倒れた。