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 テレビ番組「笑点」のメンバーでもある東京の落語家、林家たい平がこの秋、大阪でちょっと変わった趣向の独演会を開く。演じるのは「青菜」と「青菜」と「青菜」の3席。同じタイトルの噺(はなし)を並べるという型破りな落語会だ。

 一つは古典落語の「青菜」、あと二つは落語作家の小佐田定雄とくまざわあかねがそれぞれ書き下ろす新作落語だ。「SFになるか、料理の噺になるか。どんな物語になるか僕も楽しみ」とたい平は語る。

 一つの落語会で、同じネタや似ているテーマの噺を続けるのはタブー。内容が異なるとはいえ、あえて同じタイトルの噺をぶつけるのは、「落語の楽しさを知ってもらう入り口にしたい」との思いからだ。

 「笑点」では「ふなっしー」のモノマネをするにぎやかな落語家のイメージが強いが、落語への向き合い方はストイックそのもの。

 「例えば、おうちでDVを受けている人が、せめてもの救いにと落語を聴きに来た時、人がたたかれるような噺を聴いたら、もう来たくないと思うでしょう。『そこまで考えなくていいよ』という人もいるが、僕の落語はそうじゃない。目指すのは、聴き終わった後、みんながハッピーになれる落語です」

 独演会は11月25日午後2時、大阪市中央区の大丸心斎橋劇場で。3500円。満天企画(06・6480・7617)。(深松真司)