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 大阪府の北部を襲った震度6弱の地震で、1級建築士の岩崎卓宏さん(53)は茨木市の依頼を受けて、応急危険度判定士として家屋の損壊状況を見て回った。高齢化が進んだ町を歩くと、再建に向けた課題が浮かび上がってきた。

 6月18日の朝に発生した地震は、高度成長期に開発された日本有数のベッドタウンを襲った。被害は高槻市と茨木市に集中し、高槻市氷室町4丁目では、応急危険度判定で352棟のうち半数の住宅に赤色(危険)や黄色(要注意)のチラシが貼られた。

 岩崎さんがこの地区を歩くと、耐震基準が強化された1981年以前に建てられた老朽家屋に被害が目立ち、子どもが独立した高齢の住人が多かった。

 隣家と1メートル前後しか離れていない狭小住宅が多く、家の正面から見るだけでは分かりにくいが、外周を回ると柱が傾き、基礎が浮いている家屋があった。「幹線道から見ても被害が分かりにくい。これが、過去の被災地との違い」。岩崎さんはそう指摘する。

 阪神大震災では神戸市に、東日本大震災では岩手県に足を運び、ボランティアで住宅再建を支援してきた。阪神のときは「今ほど高齢化が進んでいなかった。自力再建できる働き盛りの住人も多かった」。それが早期の復興につながった、とみている。

 高槻市が開いた住宅相談会では…

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