フランス訪問中の皇太子さまは8日(日本時間9日)、南東部リヨンで、サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」主将の熊谷紗希さんら、現地で活躍する日本人14人と面会した。

 熊谷さんは現在、現地リーグのオリンピック・リヨンで活躍中。日本代表としては、2011年のW杯での優勝に貢献、17年からは主将を務めている。皇太子さまは「なでしこジャパンの活躍拝見しています」とにこやかに声をかけ、「主将としてチームをまとめるのは大変ではないですか」などと尋ねた。

 また、モンブラン山群で発生する日本人の遭難や事故の際、通訳ボランティアとして仏の山岳救助隊を支援してきた関野寿さん(70)には、「大変でしょう」「これからもお気を付けて」とねぎらいの言葉をかけていた。

 これに先立ち、織物芸術では世界最大級のリヨン織物博物館にも足を運び、約1時間かけて全ての展示室をめぐった。

 かつてリヨンで盛んにつくられた絹織物は、日本との交流のきっかけにもなった。館内には、明治時代だった19世紀後半、日本の意匠を採り入れ、リヨンでつくられた絹織物も並び、皇太子さまは「日本とフランスはお互いに刺激し合って交流を深めてきたのですね」と感心した様子で見入っていた。

 博物館関係者によると、皇太子さまは視察後、「興味深く拝見し、非常に感銘を受けました」などと述べ、日仏160周年の節目に博物館を訪問できたことを喜んでいる様子だったという。(リヨン=中田絢子