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 北海道厚真町錦町で米穀店を営む鬼頭啓治さん(61)は、妻と2人で暮らす一軒家の2階で就寝中、ドーンと突き上げるような縦揺れを感じ、跳び起きたという。その後は激しい横揺れが30秒ほど続き、「しばらく歩けなくて、じっとしていた。少なくともおさまるまで1分くらいはかかったのでは」。その後も、大きい余震があったという。「昔、十勝沖地震も経験したが、ここまでものが落ちたりはしなかった」

 2階の寝室の液晶のテレビは倒れ、1階では食器棚から食器が落ち、冷蔵庫も移動。ピアノは約50センチ動いたという。

 周囲は町中というが、大きな被害は見た限りはなく、道路にはところどころ隆起したり、段差やヒビがあったりしたという。隣の家では屋外に置いている灯油のタンクが倒れ、皆で協力して起こしたが、けが人は周囲にはいない。「後片付けが大変。停電で水も出ず、お風呂に残っていたお湯でトイレを流している。プロパンガスだが、何かあってはいけないのでカセットコンロを使っている。町中から幌内ダムに行く道路の途中で土砂崩れが起きているというが、2、3キロしか離れていない。電気がないのでテレビがつかず、ラジオだけで情報収集をしている」