[PR]

 熊本市西区の熊本港で溺れかけていた女性(60)を助けたとして、熊本南署は6日、いずれも九商フェリー社員の田口智恵さん(42)=玉名市滑石=と、川原巨(ひろし)さん(64)=熊本市南区南高江2丁目=に県警本部長感謝状を贈った。

 川原さんは8月20日午後0時15分ごろ、フェリーの入港準備中に、約30メートル離れた海面に仰向けに浮いた女性を発見。フェリーに入港せず沖合で待つよう連絡し、港に備え付けられていた浮輪を女性に向けて投げた。女性は一度は浮輪をつかんだが、また離してしまい、流されて港の水路にぶつかりそうになっていた。

 窓口から駆けつけた田口さんは制服のままはしごを伝って約3メートル下の海に入り約20メートル先にいた女性の所まで泳いで救助に向かった。襟元をつかんで岸に近づいたところを、川原さんらが岸とフェリーをつなぐ可動橋を海面まで下ろして引き上げた。

 田口さんは過去に水泳のインストラクターをしており、トライアスロンの経験もあるといい、「水泳本能に火が付いた。縁があって助けることができた」。川原さんは「助けた人が無事でよかった」と笑顔で話した。(清水優志)