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 台風21号が猛威を振るった4日昼、関西空港と対岸を結ぶ連絡橋に2591トンのタンカーが衝突し、関空は一時「孤島」になった。タンカーはなぜ、あの場所にいたのか。どうして衝突を防げなかったのか。

 乗組員11人を乗せたタンカー宝運丸は、台風が四国に上陸する前日の3日午後1時半、関空がある人工島と連絡橋、対岸の陸地に囲まれた海上にいかりを下ろした。約2キロ北に連絡橋があった。運航会社「鶴見サンマリン」(東京都港区)によると、紀伊山地や関空島の陰で、少しでも風を防ぐ狙いだったという。

 宝運丸はその直前の3日朝、積んでいたジェット燃料を関空に荷揚げし、翌4日朝に大阪府高石市の製油所で燃料をまた積み込む予定だった。だが、積み込みは台風のために5日に延期され、4日も同じ場所で停泊を続けることにした。

 荷揚げして空荷になった代わりに、船内のタンクには海水を詰めて重しにしていた。重さ2・5トンのいかりと長さ195メートルの鎖が海底にひっかかりやすいように、海図を確認して、水深が約15メートルと浅く、海底が粘土質の場所を選んで停泊していたという。

 4日正午ごろ、台風は非常に強…

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