[PR]

身を守る情報 北海道地震

 北海道胆振地方の地震で、避難した人や損傷した家の住民らの中には、車中で夜を明かす人も多い。長時間、同じ姿勢でいると、肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)になるリスクが高まる。専門家は運動やこまめな水分補給で予防を、と注意を呼びかけている。

 運動不足が続くと、足の静脈に血栓ができやすい。この血栓がはがれて肺の血管に詰まるのが、エコノミークラス症候群だ。死に至ることもある。

 今回の地震では、数千人が公民館や学校などに避難。他にも余震による家の倒壊などを心配する人は、しばらく車中泊などで夜を明かす可能性がある。避難所や車内で寝る場合は満足に体を動かすことが難しく、トイレを気にして水分を控える人もいる。いつもと違う環境で、持病が悪化する危険も高まる。

 過去の震災でも、エコノミークラス症候群による死者が出ている。この病気に詳しい新潟大学の榛沢和彦・特任教授(塞栓症治療)は「前触れが少ない病気。予防で対応することが非常に重要だ」と指摘する。

 日本静脈学会などによると予防には、ゆったりとした服装にする▽1日3回程度、足の運動をする▽水分を十分にとる▽体操や散歩をする▽弾性ストッキングの着用――などが有効という。榛沢さんは「車中泊の開始後、数日で病気になりやすい。足の腫れなどがあれば病院を受診して欲しい」と話している。(水戸部六美、小坪遊