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 奈良県教育委員会文化財保存課は7日、4日夕に通過した台風21号による新たな被害が判明したと発表した。同課によると、国史跡内の西大寺境内(奈良市)の愛染堂裏で6本の樹木が根元から倒れ、地面に穴が開いた。茶室の六窓庵(ろくそうあん)も破損した。また、県指定文化財の杵築神社本殿(大和郡山市)の檜皮葺(ひわだぶき)屋根の一部がめくれ、下地が露出した状態になっている。

 談山神社(桜井市)では、国重要文化財の建造物四つが被害を受けた。「西透廊(にしすきろう)」で折れた樹木の枝が屋根に落ちたほか、「神廟拝所(しんびょうはいしょ)」の縁の下の基礎部分「亀腹(かめばら)」のしっくい塗りがめくれ、「拝殿」の天井が雨漏りし、「末社惣社本殿附瑞垣(まっしゃそうじゃほんでんつけたりみずがき)」では彫刻の一部が落下した。

 金峯山寺(吉野町)の国重要文化財「銅鳥居(かねのとりい)」では、2本の柱と水平材「貫(ぬき)」を固定する材「楔(くさび)」が抜け、楔にかぶせていた銅板(長さ32センチ)が落下した。(宮崎亮)