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 7月の西日本豪雨災害の復興支援をしようと、沖縄県内の高校生がSNSで仲間を募り、8月6日~12日の1週間、募金活動に奔走した。集まった金額は33万3千円。8月29日に日本赤十字社に託した。

 活動はモノレール県庁前駅からスタート。那覇市内の5つの高校や各駅前で、手作りの募金箱とボードを掲げながら協力を呼び掛けた。

 12日は、発起人で那覇国際高校3年の肥後明花さん(17)の出身地、本部町内に移動。町営市場では店舗をくまなく回り、田空の駅ハーソー公園のヤギ祭り会場ではステージ上から地元住民や観光客に協力を呼び掛けた。

 肥後さんの弟2人のほか、本部中時代の吹奏楽部の後輩で名護高2年の茂苅笑美さんと島袋涼さん(同)も参加。小さな子が背伸びをしながら募金をしようとすると、肥後さんらは目線を同じ高さに合わせお礼を言った。

 活動は、肥後さんが海外に住む知人から「日本で災害が起きて大変だよね」とメッセージが入ったことがきっかけ。同じ日本にいてニュースを見て「大変だな」としか思わなかったが、「何かできることはないか」と考えさせられた。

 肥後さんは「海外の知人に気付かされたように自分も誰かを気付かせられる人になりたい。同じようなことを思っている人も県内に大勢いるかもしれない」と自身の考えを企画書にまとめた。

 活動場所探しなど、全てが手探り状態で壁にぶつかることもあったが「やらないよりはやったほうがいい」という思いで突き進んだ。クラスで5人の賛同者を得たが人数が足りず、ツイッターやラインなどSNSで呼び掛けると30人が集まった。

 肥後さんは被災地の現状を知ろうと、現地にボランティアに行った人も訪ねた。「クーラーが付いていない避難所、住民の人たちが入れない危険な場所もまだある」と、暑い中の被災生活や復興作業が大変なことを知った。

 母親の美和さん(38)は「『受験生なのに』と周囲に言われたけど、たった1週間の活動。高校生の今しかできないことを頑張ってほしい」と見守る。

 肥後さんは「被災地では受験生でも復興作業で思うように勉強ができない人がいるはず。私は同じ受験生、高校生という立場で見過ごせない」と語った。(沖縄タイムス)