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 不正融資の疑いで混乱が続くスルガ銀行(本店・静岡県沼津市)の問題は、創業家出身の会長を含む経営陣の辞任に発展した。第三者委員会が7日に公表した調査結果には、シェアハウスなどを巡る不正融資に多くの行員が関わっていたことも盛り込まれた。地域を代表する企業の深刻な不祥事に、動揺が広がっている。

 スルガ銀行は1887年、旧青野村(現沼津市青野)で前身の貯蓄組合「共同社」として創業。辞任した岡野光喜前会長の曽祖父にあたる創業者の喜太郎氏(1864~1965)は多額の寄付や奨学金開設の功績で沼津市初の名誉市民となり、同行は市の指定金融機関だ。市幹部は「沼津にとって大切な企業なので立ち直ってくれるよう期待する」と語る。

 本店近くで靴店を経営する商工団体役員の杉山高明さん(66)は、「商店街振興など協力への影響が心配だ」としたうえで、「信用商売の銀行が信用を失った。簡単ではないと思うが信用回復に努めてほしい」と話した。

 歴代頭取を務めた岡野家は、地域貢献にも力を注いできた。光喜氏の前に会長だった喜一郎氏は、芹沢光治良文学館を沼津市に寄贈した。長泉町の「クレマチスの丘」には光喜前会長が理事長の美術館や博物館などが立ち並び、隣接する高級住宅街「スルガ平」を開発・分譲した不動産会社は、光喜氏の弟が社長を務める。

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