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(7日、野球のU18アジア選手権、日本1―3台湾)

 「全然ダメでした」。吉田輝星(金足農)は自分への怒りを押し殺すように言った。

 先発で6回95球を投げたライバル韓国との一戦から中1日。負ければ大会連覇の可能性がなくなる台湾戦は、同点に追いついた直後の四回に2番手でマウンドをたくされた。

 だが、直球のキレはいまひとつで、変化球も落ちきらない。1死後に安打を許すと、犠打の後は四球。そして8番打者に勝ち越しの左前適時打を浴びた。なお続くピンチで9番打者には絶妙のバント安打を決められ、この回2点目を奪われた。

 「甘い球ばかりいったので、打たれて当然。相手打線がどうというより、自分のピッチングができていない」。右腕はそう振り返った。

 吉田にとって、今大会は酷な日程となってしまった。7月の秋田大会から8月21日の甲子園決勝まで、全11試合をほぼ一人で投げた。8月25日から始まった日本代表合宿では疲労を抜くことを優先し、永田裕治監督をはじめ、首脳陣も状態を気遣いながらの調整となった。「疲れはない」と吉田はすぐにでも投げたがったが、心身ともに再び甲子園と同じような状態に戻すのは、現実的には難しいことだ。

 「どこが悪いか分からないまま投げていた」という今大会。一回に3失点した韓国戦を含め、「2試合とも自分が試合をつぶした」と悔しがった。

 もちろん、吉田を責める選手、監督やコーチはいない。仲間への声かけなど、投手陣を引っ張ろうという姿勢も信頼を集める理由だ。「残り2試合、全力プレーとか自分たちの野球をしっかりしたい」と吉田は言葉を絞り出した。(山口史朗

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