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 北海道の地震では、長時間に及ぶ広範囲の停電が問題になった。

 家庭では何ができるか。在宅で酸素療法などをしている場合、一般的な水や食料、薬といった備蓄に加えて、停電が続く場合を想定した備えが求められる。

 酸素療法で使う機器は、内部にバッテリーがない場合は停電とともに機械が止まってしまう。このため、バッテリーがあるか事前に確認し、ない場合は電源のいらない酸素ボンベに切り替える。

 東日本大震災の際、停電した被災地で在宅患者の対応にあたった岡部医院(宮城県名取市)の渡辺芳江看護師は「呼吸状態によっては、ボンベの酸素は早ければ半日ほどでなくなってしまう。対応できる医療機関が遠いといった場合は、ボンベを複数用意しておくことも検討したほうがいい」と指摘する。

 人工呼吸器は、専用バッテリーなど外部電源の用意がすすめられる。東北の被災地では、近隣の農家が所有する発電機に人工呼吸器をつなぐなどしてしのいだケースもあったという。

 在宅医療を受ける人向けに厚労省研究班として「大規模災害に対する備え」をまとめた、聖隷三方原病院の森田達也副院長は「どんな備えをし、災害時にどう対応すべきか。機械の担当者や医療スタッフらとふだんから話し合っておくと、いざというときに役に立つ」と話す。

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田村建二

田村建二(たむら・けんじ) 朝日新聞編集委員

1993年朝日新聞入社。福井支局、京都支局、東京本社科学部、大阪本社科学医療部次長、アピタル編集長などを経て、2016年5月から編集委員。