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 認知症患者の対応に精通した「認知症看護認定看護師」を養成する専門学校「松江看護キャリア支援センター」が松江市に開設され、5日、開講式があった。同看護師の養成機関は、6月に開講した島根県立大学出雲キャンパスに続いて中四国で2例目。専門学校が養成を始めるのは全国初だという。

 運営するのは、松江総合医療専門学校(松江市)も手掛ける学校法人澤田学園。宍道湖ほとりの松江市西浜佐陀町に開設された同センターで5日にあった開講式には、看護師として5年以上の実務経験を持つ26歳から52歳までの研修生31人が臨んだ。

 来年3月までの約半年間に、島根、鳥取両県の病院や老健施設での実習や演習を中心にした645時間の研修を受けた後、毎年5月に実施される認定試験の合格を目指す。

 31人のうち県内在住は8人。愛知や沖縄など県外からの研修生が大半を占め、澤田学園が用意した学生寮などで生活しながら学ぶ。

 開講式で研修生を代表してあいさつした因島医師会病院(広島県尾道市)の赤瀬千恵さん(43)は「これまでは看護師として認知症患者との接し方に自信が持てなかった。因島同様、高齢化が進む山陰で学んだことを島に戻ってから役立てたい」と話した。

 認定看護師は公益社団法人の日本看護協会が救急看護や訪問看護、がんなど、21分野で専門の知識と技能を持つ看護師を認定する。

 協会のまとめでは9月現在、全国の認定看護師約2万人のうち、認知症看護は1250人余り。中四国9県は広島の25人が最多で、山陰両県は鳥取が10人、島根は6人。認知症看護の教育課程を開講しているのは松江看護キャリア支援センターを含め全国13カ所にとどまっているという。

 同センターは当初、定員20人の予定で受験生を募集したが、想定を上回る45人が受験したことから31人を1期生として受け入れたという。

 澤田学園の澤田勝寛理事長は「高齢化が進む一方で専門的な人材は不足している。皆さんにかかる期待は大きいので、ぜひしっかり学び、それぞれの出身病院などで活躍してほしい」と話した。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(長田豊)