【動画】ドローンで撮影した北海道厚真町の土砂崩れ現場=小玉重隆、長島一浩撮影
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 6日未明に起きた北海道胆振(いぶり)地方を震源とする最大震度7の地震で、8日にかけて、新たに10人以上が心肺停止状態でみつかるなど、死者は35人、心肺停止2人、安否不明3人となった。亡くなった人の半数超を65歳以上が占めた。生存率が著しく下がるとされる、災害発生から「72時間」は9日未明。大規模な土砂崩れに襲われた厚真(あつま)町の現場では安否不明者の捜索が続けられた。また、北海道のほぼ全域に及んだ停電は、8日で全体の99%超が復旧した。

 亡くなったのは厚真町が31人、むかわ町、新ひだか町、苫小牧市、札幌市が各1人。北海道警などによると、厚真町では家屋ごと土砂崩れに巻き込まれた人が多かったという。犠牲者の年齢は95歳~16歳で、お年寄りが多い。特に被害が大きかったのが同町吉野地区で、住民34人のうち半数以上が、死亡か心肺停止、安否不明になっている。

 建物の被害は全半壊など60棟に上る。ただ札幌市は多数ある模様で、把握しきれていない。避難所は8日午後10時現在、230カ所設けられ、4058人が避難している。

 交通機関の回復は進んでいる。新千歳空港では8日、国際便が発着。国内線と合わせ、ほぼ平常通りの運航を再開した。JR貨物は9日未明から、本州と結ぶ貨物列車の運行を始める見通しで、物流の大動脈が回復することになる。北海道新幹線(新函館北斗―新青森間)、「快速エアポート」(小樽―札幌―新千歳空港間)、函館線「はこだてライナー」(函館―新函館北斗間)は8日、平常通りの運転に戻った。

 厚生労働省の8日正午時点のまとめによると、札幌市など17市町の3万123戸で断水が続いている。1万5108戸と最も多い札幌市の断水は、9日までにほぼ解消する見込みという。