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 地震発生後、北海道内の観光地からは客足が遠のき、大型イベントが中止や延期になっている。秋の行楽シーズンで、地震の影響がいつまで続くのか心配する声が出ている。

 道内で最大震度7の揺れが起きてから初めての週末となった8日、札幌市内のホテルは空き室が目立った。中心部のビジネスホテルは「キャンセルの連絡をできない方もいると思うので、来られなくても仕方ないという気持ちで待っています」。食材やシーツ、タオル類が不足し、新規の予約は断らざるを得ないという。

 大通公園で毎年約200万人を集める食のイベント「さっぽろオータムフェスト」は7日から予定されていたが、当面の延期が決まった。主催団体は「節電の必要もあり、残念だがやむを得ない」と話す。

 函館名物の朝市も、8日朝は人影がまばら。土産店を営む男性(38)は「普段の2~3割の客足。こんな週末は初めて」とこぼす。8日からの開催を控えていたイベント「はこだてグルメサーカス」も中止となった。函館ホテル旅館協同組合の遠藤浩司理事長(57)によるとホテルのキャンセルも続いている。

 広大な花畑がある中富良野町のホテル「ふらのラテール」では9月の予約は半年前から埋まっていたというが、8日に宿泊したのは2組だけ。佐藤英樹・総支配人は「地震への不安から、今後、旅行者の足が北海道から遠のくかもしれない」と心配する。

 旭川市の旭山動物園は、7日に営業を再開したが、客足は通常の半分以下。登別市の登別温泉は、地震当日に約2500人のキャンセルがあったという。

 日本旅行北海道の永山茂・新規事業室長によると、最近の道内観光は、訪日外国人向けのJRのフリー切符を利用するなど、鉄道で移動する人が多い。「運休が長引けば旅行を手控える人も増えるかもしれない」と懸念する。