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 6日未明に起きた北海道胆振(いぶり)地方を震源とする最大震度7の地震で、北海道最大のコンビニ「セイコーマート」を運営するセコマ(本社・札幌市)が、停電時に車から電源を確保して営業を続けた「神対応」に旅行客から称賛する声が聞かれた。

 「感謝状をあげてもいいくらい」。非常時のセコマの対応をそうたたえるのは群馬県伊勢崎市から札幌市に旅行に来ていた高野芳雄さん(61)と美佳さん(56)夫妻。

 「子供も独立して一息ついたので」と30年ぶりの夫婦水入らずの旅だった。それが突然の震災。札幌市中心部の中島公園そばのホテルに宿泊していて被災した。直後の朝、「近くのコンビニが営業していますよ」とほかの宿泊客から教えられた。行ってみるとセイコーマートだった。

 店舗前の車からコードを引き込んでレジを動かしていた。大勢の客で混み合う中、高野さんはカップ麺とレトルトの赤飯、水とジュース、菓子を買った。周囲を歩いてみたが、ほかのコンビニはどこも閉じていた。「取りあえず食料と水が確保できて良かったと2人で一安心しました」と高野さん。

 その後、狸小路まで足を延ばすと、ほとんどの店がシャッターを下ろしている中で、「カニクラムチャウダー」を並べて無料で配っているカニのファストフード店「蟹帝王(カニキング)」があった。その先の小さなカレー屋さんも「どうぞ食べてって」と無料でカレーを提供していた。

 5日から4日間の滞在期間中、レンタカーで小樽などを回る予定はすべて中止に。「でも、サバイバル旅行みたいで、みなさんに親切にしてもらって、それはそれでいい思い出になりました」と2人は笑顔だった。(志田修二)