[PR]

 8日午前8時15分(日本時間午前11時30分)ごろ、ネパールの首都カトマンズの北西約50キロに位置する山中に、乗客・乗員計7人乗りのヘリコプターが墜落した。在ネパール日本大使館によると、乗客に日本人男性の小松広美さん(67)が含まれている。ヘリを運航する民間航空会社「アルティテュード・エア」は取材に対し、ネパール人乗客1人を除き、乗っていた全員が死亡したと説明した。

 同社によると、ヘリはエアバス社製で、ヒマラヤの8千メートル峰マナスルのベースキャンプに近いサマガウンを午前7時42分に発ち、カトマンズへ向かっていた。同社幹部は「マナスル登頂を目指す登山隊の一員だった日本人男性が体調を崩し、チャーター便で搬送する途中だったと関係者から聞いた」と話した。

 救助隊に参加した男性は「現場は深い森で、ひどい悪天候だった。上空から機体の残骸を見つけたが、付近は斜面で着陸できず、3時間離れた場所から歩いてたどり着いた。奇跡的に一命を取りとめた20代の女性を何とか日没までにカトマンズに搬送した」と話した。搬送先の病院の医師は「彼女はかすかに意識があるが、予断を許さない状態。総力を挙げて治療している」と語った。

 カトマンズの空港当局者によると、亡くなった6人の遺体は9日、カトマンズに搬送されるという。(ニューデリー=武石英史郎)

     ◇

 神奈川大(横浜市)によると、ネパールに遠征した同大の卒業生や在学生でつくる登山隊の名簿に、小松広美さんの名前があるという。小松さんは1975年に同大を卒業。登山隊は8月下旬に日本を出発し、マナスル(8163メートル)登頂を目指した。同大広報は「現時点で登山隊と連絡が取れておらず、情報収集している」と話している。

 同大OBらで構成する「学士山岳会」代表の菊池稔さんが現地から受けた連絡によると、小松さんは体調を崩し、登山隊から離れてヘリで移動していた最中に事故に遭ったとみられるという。