[PR]

 「あれ、この人の名前なんだっけ……」。ビジネスシーンにつきもののこの悩みが、農業の現場でも広がりつつあるという。法人化し、大規模化する農家が増えたためだ。77人の従業員を抱える宮崎県串間市の農業法人では、東京のITベンチャー企業と手を組み、いち早くこの「顔と名前が一致しない問題」の解決を目指している。

 取り組んでいるのはサツマイモを生産販売する「くしまアオイファーム」。イモ農家だった池田誠社長が、農家の収入を上げようと2013年に設立。自社農園と契約農家で生産し、JAなどを介さず販売している。昨年は約3500トンを生産し、うち1千トンを香港や台湾に輸出した。輸出量の国内シェアは4割弱で、設立6年目で民間企業の国内トップにまで成長した。

 パートも含め77人の従業員は生産、加工、管理、流通など多くの部署に分かれて働く。契約農家も南九州を中心に150軒を数え、今も増加中だ。

 「ある日事務所で名前がわから…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら