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 地震に襲われた北海道の電力需給は、綱渡りの状態が長引く恐れが強まってきた。大規模停電の発端となった道内最大の火力、苫東厚真(とまとうあつま)発電所(厚真町、165万キロワット)の復旧の見通しが依然、立たないためだ。

 世耕弘成経済産業相は9日夕、2割の節電を道民と企業に改めて呼びかけた。大規模停電の再発を避けるために備えている計画停電は、10、11の両日は実施しないという。

 世耕氏は記者団に対し、企業などの活動が活発になる平日の午前8時半から午後8時半を「本当の正念場」と強調。「道民の皆さん、道内の企業、関係機関、電力会社、政府が力を結集して節電目標2割の達成に向けて取り組んでまいりたい」と話した。

 世耕氏はまた、苫東厚真発電所の復旧時期の具体的な見通しを一両日中に示すよう、北海道電力に指示したことも明らかにした。

 この見通しが明らかになることで、「現在少なくとも1週間程度という形で道民の皆さんにお願いしている節電期間について、より具体的に見通せるようになる」と世耕氏は言う。

 苫東厚真の復旧時期について、北電の真弓明彦社長は8日夜の記者会見で「1週間以上、あるいはもっとかかるかもしれない」と述べていた。